週刊はたけっち・毎週月曜日発行

◎ 2005年06月06日号 vol.12 
5月31日(火)〜6月2日(木)


 この3日間、環境農林委員会として、視察を行いました。 調査事項として、@農業の軽労化について、A資源循環施設の推進について、B企業の農業経営について、Cバイオマス利活用の推進についてを掲げ、広島県、山口県で4カ所を視察いたしました。



5月31日(火)

近畿中国四国農業研究センター(直まき)



 初日、5月31日(火)の午後から、広島県福山市にある「独立行政法人農業・生物系特定農業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター」で農業の軽労化のために、開発した「生成紙マルチ水稲直播技術」や「鉄コーティング湛水直播」などを視察いたしました。いずれの技術の農業の高齢化に対応する技術で、今後大いに利用されることが期待されます。(写真は、鉄コーティング湛水直播を実際に行っているところです)




6月1日(水)

エコジャパン



 2日目の午前中は、調査目的のA資源循環施設の推進について、世界で初めて実現可能としたポリエステルと天然繊維の混紡衣類からのリサイクル技術を持つ、福山市の「株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン」を視察いたしました。この企業の立地している福山市や三原市などは、広島県の「びんごエコタウン構想」のエリアにあり、産・官が協力して先進的な資源循環型システムを作ろうとしております。 我が党は、連立政権の参画するにあたり「資源循環型社会の構築」を掲げました。本県でも我が党の提案により、秩父に県が関与して「資源循環工場」を立ち上げましたが、順調に進んでおります。(写真は、社員から説明を受けているところです)



日本農園

水耕栽培



 2日目の午後は、目的Bの農業経営を行っている代表的な企業として「株式会社日本農園」に赴き視察いたしました。大規模な温室水耕栽培でボストンレタスを育てております。同じ水を使用しても消毒殺菌ができる「フローティングラフト技術」いう新技術で安全にかつ環境に優しい農業経営を行っておりました。鞄本農園の会長からは「これからは責任を取る人間」が農業も形成していかなければならないとの情熱あふれる話がありました。(写真は、水耕栽培のハウス・プラトンゾーンの中です。)


6月2日(木)

施設外観


 3日目の午前中は、山口県の山口市に移り、県土の7割をしめる森林資源を地域のエネルギーとして活用する山口方式の「エネルギー地産・地消」のモデルケースとして事業展開している「中外炉工業株式会社」を視察いたしました。この企業のシステムは、間伐された木のチップをガス化し、電力と熱を回収し隣接する製材所に提供しているものです。山口県という地域性を十分を生かしたバイオマスエネルギーの活用だと思いますが、今後全国的に広く展開できるかどうかは、工事費等の課題をクリアーすることも必要だと思います。しかし、二酸化炭素の削減には、適切な間伐ならびに植林が重要になりますが、それに寄与する施設であることは間違いありません。(写真は、施設の外観です)



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