週刊はたけっち・バックナンバー

◎ 2009年7月28日号 vol.28 

7月22日(水)

小岩井

 本日より、循環社会対策特別委員会の県外視察が始まりました。日程は、三日間です。 初日の今日は、岩手県の雫石町にある株式会社バイオマスパワーしずくいしを午後に訪問いたしました。 小岩井牛乳で有名な小岩井農牧株式会社を中心に、四企業と雫石町による出資会社です。小岩井農場から出る牛糞などのバイオマスから発電や堆肥の生成などを行っている資源循環施設です。 今まで、牛糞や学校給食からてる残栽などは焼却されていましたので、それがなくなっただけでも、CO2の排出がなくなり、発電された電力は小岩井農場に売電されていることから、その分のCO2削減にもつながっています。 将来的にも、発展が見込まれる施設だと思いました。 ただ、牛糞などを利用していることなどから臭いがひどく、その立地条件などで課題が残ります。


7月23日(木)

白神山地世界遺産センター

 視察の二日め。午前中は、白神山地世界遺産センター(西目屋館)で、世界遺産登録後の現状と課題について伺いました。 世界遺産に登録しても、同時になった屋久島ほど観光客が増えてはいないそうです。入山に対する規制があるからかもしれませんが、その分自然は保護されていると言えます。一方、地域ぐるみの取り組みが弱り感じもします。環境省が中心なってやっているために、現場との距離感があるのかもしれません。ところで、西目屋村は、我が党が粘り強く取り組んだ定額給付金を、全国で一番早く支給したところとして、一躍有名になったところでもあります。

小板製錬所

事務所


 午後からは、秋田県の小坂町に移動し、エコタウンの取り組みについて調査しました。その中核となっているのが、小坂製錬株式会社です。明治期からの製錬技術をいかし、産業廃棄物からレアルメタルを取り出しいます。世界に通用する技術です。都市鉱山とも言われる現代にあって大変重要な取り組みです。我が党では、高野ひろし前参議院議員が提唱していたものです。 製錬場や最終処分場も見学いたしました。さらに、明治期に建てられた小坂製錬所の事務所や歌舞伎小屋の外観もカメラに収めました。

歌舞伎小屋


7月24日(金)


 視察の三日めは、岩手県林業研究センターです。 間伐材を利用したベレットストーブの開発やチップボイラーの開発を手掛けています。県内での普及も進んでいるようです。 ただ、私が勘違いしていたのは、間伐材は決して廃材ではないということです。間伐材も長年育ててきた財産であるということです。ですから、バイオマスパワーしずくいしでは、食物残さを引き取ることで処分費用を取ることができましたが、ここでは逆に間伐材を買わなければいけません。ここに大きな違いがあることがよくわかりました。


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