週刊はたけっち・バックナンバー

◎ 2010年8月25日号 vol.17 

「少子・高齢福祉社会対策特別委員会」の視察始まる  8月18日(水)


 本日より、私が委員長を務める埼玉県議会 少子・高齢福祉社会対策特別委員会」の視察が行われました。  今回の視察は、児童虐待防止対策、子育て支援、障がい者を地域で支える取り組みなどを中心に行います。  まず、初日の今日は、函館市にある「函館児童相談所」並びに連携を取っている「児童家庭支援センター『くるみ』」を視察いたしました。  函館児童相談所の特徴は、専門的見地から助言を行う「児童虐待プロジェクトチーム」を設置していることです。  所長の説明のあと、質疑応答を経て、館内を拝見いたしました。その後、「児童家庭支援センター『くるみ』」に移動し、同様に館内を視察いたしました。  入所している子どもたちはそれぞれ事情があるにも係わらず、みんな一様に明るく元気であったことが安心させられました。  児童虐待はなってならないことですが、それを防ぐための手だてはなかなか難しい状況です。  埼玉県では、全国に先駆けて、虐待が通報されたから48時間以内の対応する取り組みを始めておりますが、これからもさらに「チャイルドファースト社会」の実現を目指し、取り組んでまいります。


視察二日目。
子育て支援などを調査する
 
8月19日(木)


 本日は、視察の二日目。午前中は、函館短期大学に伺い、函館市が実施している「つどいの広場」を視察いたしました。 これは、乳幼児親子がいつでも利用でき、子育てに関する相談や情報交換もできる拠点として、市が平成18年7月に設置したものです。 函館短期大学には、昨年の9月にリニューアルオープンいたしました。 函館市の課長及び函館短期大学の准教授から説明をいただいたあと、現場を見させていただきました。 毎日来ている親子、おばあちゃんと一緒に来ているお子さんなど、みんな元気に遊んでいました。ちょうど天気も良かったので、プールに入ってはしゃいでいる子どもたちが賑やかでした。いつもでも健やかにと祈った私でした。 午後からは、「北海道立大沼学園」を視察いたしました。ここは、埼玉県で言えば、上尾市ある「埼玉学園」に当たるものです。 原則18歳未満で、不良行為や親の虐待などの環境の問題で生活指導が必要と児童相談所が判断したものが入所する施設です。しかし、「埼玉学園」との違いは、ここは男児のみを対象にしていることです。 共通の課題としては、住み込みで寮を担当する夫婦の確保が年々厳しくなっていることです。 そのような中、懸命と取り組んでいらっしゃる寮長・寮母のご夫婦にもお話しを伺うことができまたした。大沼学園では、毎年、版画カレンダーを寮ごとに作成しています。拝見しましたが、それはそれはすばらしいものでした。指導者のご努力に敬服いたしました。


視察三日目。
「ともに生きるまち伊達市」訪問。
 
8月19日(木)


 本日は、視察の最終日。前から一度、勉強したかった伊達市に行きました。ここは、人口3万7千人ぐらいですが、450人を超える知的障がい者が、仕事を持ち、地域にとけ込んでいくらしています。もちろん結婚している人もいます。 今から、37年も前からの市あげての取り組みです。その中核を担っているのが、社会福祉法人北海道福祉事業団が運営をしている「だて地域生活支援センター」です。そこの取り組みを学ばせていただきました。まちの中で暮らしています。 支援センターが支援しているグループホーム等の住まいは市内に110箇所。人数は、458人。その内、企業就労だけでも151人です。 また、グループホームには、宿直支援型と通勤支援型があります。支援スタッフには、地元の皆さんが多いそうです。また、グループホームはじめ民間アパートなども地元の皆さんの提供によるものです。当然家賃は取っていますが。しかし、これほどまでに、障がい者とともに暮らすまちになっているのは、市当局の取り組みと地元の皆さんのご理解があったればこそと感銘をいたしました。


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