週刊はたけっち・バックナンバー

◎ 2010年9月14日号 vol.19 

活発に調査活動を展開  9月9日(木)

東京駅乗り入れ事業視察

 午前10時30分過ぎより、JR神田駅等で、東北線・高崎線の東京駅乗り入れに関する事業の進捗状況についての調査を行いました。  これは、埼玉県議会の「東北線・高崎線の輸送力増強及び東京駅乗り入れ早期実現促進議員連盟」が主催したものです。私は、この議員連盟の副会長を務めております。  視察では、東北線等が秋葉原駅を過ぎて徐々に上っていき、神田駅では新幹線の上を走るようになる構造の説明を受け、そのあと工事現場を見させていただきました。日本の建設技術のすばらしさを改めて実感いたしました。ちなみに、神田駅を過ぎるとまた徐々に下がり、東京駅では在来線と同じ高さになります。
 東京駅乗り入れの事業は、平成25年度に完成の予定です。完成の暁には、大宮〜品川間で上野駅乗り入れと比べ9分の短縮となります。また、あわせて、京浜東北線の上野〜御徒町間で混雑率が180%以下に緩和される予定です。  さらに、東京駅乗り入れが実現しますと、私が平成11年6月定例会で提案したとおり、東海道線との直通運転が実施されます。  ちなみに、東海道線との相互乗り入れについては、提案した2年後の平成13年12月に「湘南新宿ライン」として実っております。  午後からは、我が団の石渡議員(上尾市選出)と塩野議員(川口市選出)とともに、静岡県庁に赴き、いわゆる被爆二世の方々への「がん検診」の取り組みについて調査をいたしました。  静岡県は、県単独で36年前から実施をしております。全都道府県では、静岡県と東京都だけの取り組みです。  今回の調査は、公明党県議団に、「埼玉県でも被爆二世の方へのがん検診を実施すべきではないか」とのご意見が届き、先進事例を学ぼうと実施したものです。すばらしい取り組みだと感じました。  ただ、被爆二世のがん検診の結果からは、原爆とがんの発症との「因果関係」ははっきりしない状況のようです。  明日は、東京都の取り組みについて調査を行います。


被爆二世のがん検診に関する
調査活動
 
9月10日(金)


 本日は、午前10時30分から、東京都議会において、東京都の被爆二世のがん検診の取り組みについて伺いました。東京都の場合は、根拠規程として、「東京都原子爆弾被爆者等の援護に関する条例」を定め、第1条の目的に中に、「原子爆弾の被爆者及び被爆者の子に対し」と明確に被爆二世を対象に含めております。  被爆二世に対するがん検診は、国からの補助はありませんので、東京都でも予算は、都の単独予算となります。  平成22年度のその額は、2,628万8千円です。  また、被爆二世が健康診断を受けようとする場合は、「健康診断受診票」の交付を受けなければなりません。埼玉県の場合は、「被爆者二世健康手帳」が交付される仕組みです。ただ残念ながら、昨日申し上げましたが、本県の場合は、「がん検診」は対象外となっております。また、東京都から、本県に超してこられた場合は、改めて、「被爆者二世健康手帳」を交付申請しなければなりません。現状では、各都道府県によってサービスの内容が違うことから、それぞれ独自の手帳を発行しているようです。また、静岡県のように、手帳を発行せず、登録制度になっているところもあります。今後、手続きの簡素化も含め、国での課題だと思いました。  午後には、健康診断実施期間の一つである「杏雲堂病院」(お茶の水駅そば)を訪問し、副院長先生から、現場の声を伺いました。そこでも、現段階では、「原爆と被爆二世の発がんとの因果関係は定かでない」との見解が示されました。  そのあと、健康診断のコースにあわせ、施設を見学させていただき岐路に着いた次第です。


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