県有施設の利用日・利用時間の改善について/
畠山清彦県議会議員
平成10年3月定例会/一般質問より
過日、私は母子家庭のお母さんからのご相談に「埼玉県中央児童相談所」を紹介いたしました。しかし、平日に何度も休むわけにもいかず、結局一回しか相談に行けなかったようです。
気になったので県有施設の利用日・利用時間を調べてみました。
児童相談所は、平日のみの開館で延長時間もなく、土日祝日は休みです。生活センターも同様です。一方、教育局所管の県立図書館は月曜日が休館で、平日は時間延長を行っております。しかし、その他の教育局所管の博物館や近代美術館、川の博物館などなどが、祝日もオープンしているのに、なぜか図書館は祝日は休館になっております。県民から見ると、利用しやすい日が休みなのです。「生活重視」という割には、生活者からの一貫した視点がないように思えます。
先日、ある警察署長からいい話を聞きました。「土日になると、『道路で犬が死んでいる』とか、『水道管が詰まった』など、いろんな電話が110番されてくる。役所にお願いしたくても、土日で休み。私たちは、人数が少ないからと言って断れません。サービス業ですから、快く返事するよう部下にはいつも言っています。」ということです。
知事は、埼玉独立論の「行政はサービス業」の段落で県立近代美術館の開館延長のエピソードを披瀝されておりますが、「彩の国維新」を断行されようとするその勢いで、もう一度あらゆる県有施設の利用日・利用時間について県民の立場に立った「生活重視」の観点から全庁的に見直しをする必要があるのではないでしょうか。
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