LD児及びその周辺児に対する支援について/荒井桂教育長
生涯がある子供たちへの相談活動につきましては、南・北教育センターを中心に前から実施しておりまして、平成8年度における、学習障害児と思われる子供たち、及びその周辺と思われる子供たちの相談件数は7件でございました。
また障害に対する診断につきましては、教育、心理及び医学などの総合的な診断が必要となりますので、今後、南・北教育センターに配置しております嘱託医などと連携した専門的な体制づくりについて研究してまいりたいと存じます。
教育支援についてでございますが、県教育委員会といたしましては、国や県で開催しております学習障害児等指導講習会や発達診断検査研修会などへ教員を計画的に参加させて理解を深めさせるとともに、指導力の向上を図っているところでございます。
また、平成9年度、埼玉県特殊教育振興協議会に、障害の多様化について対応した学校教育の在り方について諮問し、学習障害児などの教育対応について協議をいただいているところでございます。これと平行いたしまして、南教育センターでは、学習障害(LD)児等の指導に関する調査研究のための研究協力委員会を設置し、実態把握や指導法の在り方などについて調査研究を始めたところでございます。
今後、教育支援などにつきましては、国の調査研究や本県の研究の成果などを踏まえ、御提言の、取り組むべき課題の趣旨をも含め、積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
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