残酷テレビゲームの規制
平成11年9月、はたけやまの提案を受けた県の要請により、ゲームソフトの業界団体が「注意喚起マーク」の導入を実施しました。残酷なシーンの含まれるゲームソフトのパッケージには注意表示を付けて発売されています。
これまでの指定シール
これまでの指定シール
業界共通の指定シール
業界共通の指定シール

提案 経過 実績

Q 残酷テレビゲームの規制/畠山清彦県議会議員
平成10年2月定例会/一般質問 より 

中学生のナイフ殺傷事件の時、ある識者は「今の子供達はテレビ世代、映像世代、さらにはゲーム世代のために”バーチャル体験”いわゆる疑似体験で育ってきている」と述べておりました。過日、テレビゲーム愛好者に聞きましたが、「リセット症候群」という言葉があるそうで、自分が死にそうになったらすぐリセットボタンを押して都合のいいところからやり直す人が増えているそうです。敵もリセットボタンで何度も生き返らせ、死ぬほど殴ってもそこには痛みは伴わないのです。仮に、本当に友達を殴れば、相手が痛いだけでなく殴った手も痛いではありませんか。心も痛みを感じます。バーチャル体験では、心の痛みどころか相手の痛み分かりません。過度の、それも低学年からのバーチャル体験浸けには大変危険なものを感じます。

先日、あるお母さんからこんな相談がありました。小学校6年生の息子が買ったテレビゲームを居間でやっていたところ、あまりの残酷さに妹の方が泣き出したそうです。「内容に応じて年齢制限等できないものですか?」というものです。
私は早速そのテレビゲームをやってもらいましたが、グロテスクな場面も多く、殺戮シーンなどは大変リアルです。ゾンビを殺すのに何度もナイフで突き刺さなければならないなど、先日のナイフ殺傷事件を連想するようなショッキングな場面もあります。
確かに、すべてのゲームがこうではありません。ほのぼのとしたもの、学習ソフト的なもの等千差万別です。また、いま紹介したソフトのパッケージには「このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています」とのシールが貼られて、業界的なりの自主規制をしているようです。ゲームソフトやビデオと少年犯罪との因果関係を断言できるわけでもありませんし、家庭のルールとしてゲームの時間や内容を決めることが大前提でしょう。その上で、県の青少年健全育成条例では、ポルノビデオだけでなく、ホラービデオも5本包括指定していることから考えますと、テレビゲームの販売についても、年齢制限するなどの何らかの規制が必要ではないでしょうか。




A テレビゲームについて/桐川卓雄環境生活部長

県といたしましては、製造業者の団体であるコンピューター・エンターテイメントソフトウエア協会と話し合う場を設けるなどして、より徹底した自主規制の促進を要請してまいりたいと存じます。さらに、重点要望として、国に対し、青少年に有害な情報について関係業界への指導を強化するなどの処置をとるよう従来から求めてきたところですが、今後も引き続き、国に対し強力に要請してまいりたいと存じます。


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